しんたの話。

ゲームとロボットと未来のことを話します。

天才クリエイター横井軍平。

筑摩書房 横井軍平ゲーム館 ─「世界の任天堂」を築いた発想力 / 横井 軍平 著, 牧野 武文 著
何度かブログで話したのですが、没後20年だと言うこともあり、今回、取り上げてみようと思います。
横井さんはオモチャではウルトラマシンやラブテスター、ゲームだとゲーム&ウォッチ、ファミコン十字キー
ゲームボーイなどあります。

インタビューを再構成した感じで読みやすいです。特に5章の横井軍平の哲学はクリエイター必見です。
技術者は見栄を捨てること、すべてを自分でやろうとしてはいけない。専門家にまかせることを考えよう。など名言が飛び出ててきます。
枯れた技術の水平思考などは別格だと思います。

横井さんはゲームボーイはゲームの基本と言ってます。ゲームボーイはモノクロでしたけど、色は概念でしかないとも言っているのです。
ゲームボーイの発売当初はモノクロなんてと思っていましたが、テトリスポケモンなどで10年以上のロングセラーになりました。

ニンテンドウ64が出るくらいになると、横井さんは危機感を持つようになります。2Dから3Dになるとき、遊びの本質でなく、絵がうまいところで勝負することになる。そうなると任天堂は大変な事になる、そう思っていたようです。

没後20年になったいま、横井軍平のようなクリエイターを必要としてます。アイデアで驚かすクリエイターがいま、必要なのです。